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当ブログの筆者は、特に韓国に対して思い入れやこだわりがあるわけではないのですが、どうしても、隣国ということで情報量が多いせいもあり、様々な情報が流入してきますので、情報をまとめた上で、このブログに記載したします。
単に隣国というだけで、韓国を特別扱いするつもりは全くないのですが、良心的兵役拒否を未だに合法化していない数少ない国家でありますので、その実情に言及しないわけにはいきません。 さて、今回の記事では、韓国の徴兵制の現状を知るために有益な「漫画」をいくつかご紹介します。以前の記事で書籍はいくつかご紹介していましたが、中々、活字を読む時間が無いという人もいるかと思われますので、漫画で知ることも一つの手段として有用でしょう。 まず、『軍バリ』という漫画をご紹介します。これは、首都大学東京教授である宮台真司の研究室へ留学していた韓国人男性が描いた漫画で、自身の徴兵経験をモチーフにしつつ、様々な創作要素も加えて描いた作品となっています。 次に、『フォーナイン ~僕のカノジョの637日~』という作品をご紹介します。こちらは、2014年4月25日に出版された雑誌『ビッグコミックスペリオール』第10号で連載が開始された漫画です。 両作品に通底しているのは、徴兵義務を「避けられない運命」として捉え、その義務の是非自体を問うようなメッセージは一切ない、もしくは、「必要なものだから仕方がない」という現状肯定の観点で描かれている点です。 両物語の中で、徴兵反対運動や兵役拒否者のことは肯定的に描かれることはありません。『軍バリ』においては、アメリカ国籍であるため兵役義務が無い男性を女性が殴るシーンが出てきます。 漫画に限らず、言論活動は自由であるべきですが、徴兵義務を真っ向から問いただすような言論は韓国では徹底的に封殺されているようです。インターネット上でも、徴兵逃れの手法などを論じるだけで、兵役法違反ないし幇助で検挙されるようです。仮に検挙されなくても、多くの韓国人(特に兵役を終えた男性に顕著)は、徴兵拒否者を義務を履行しない凶悪犯罪者のようにみなし、徹底的に糾弾するので議論が成り立たないと言える状態です。 もちろん、そういう厳しい世論の中でも、兵役拒否者を支援したり、良心的兵役拒否と代替役務を合法化するように訴えている市民団体も存在しています。しかし、韓国の世論を動かすまでには至っていないようです。 ただ、今回の記事で紹介した2作品の内、後者の『フォーナイン ~僕のカノジョの637日~』の方に関しては、まだ連載が始まったばかりなので、今後、どのようなストーリー展開になるのかは分かりません。良心的兵役拒否や徴兵制度そのものに対する是非を問うような内容は、描かれるとしても批判的にであって、肯定的ないし中立的に描かれる可能性は低い気がしますが、何か今後、作品中で『軍バリ』とは異なるメッセージがあるかどうか注目したいと思います。 PR |
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