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今回は、イランの兵役制度について説明します。
現在、イランでは男性に対して徴兵制が課せられています。期間は18ヶ月(1年半)です。18歳で徴兵されますが、大学へ進学することが決まっている場合は入営が延期されます。ただし、浪人などは認められていないので、ストレートで合格する必要があります。入営が延期されても、大学卒業後に結局は兵役に就かなければならないことになるのですが、大学院へ進学する場合は更に延期が可能です。この場合も、ストレートでの進学が条件であり、浪人は認められていません。 なお、徴兵されて配属される部署は、学歴や専攻分野によって決定されるため、医学部を卒業した場合は軍医、工学部を卒業した場合は兵器開発部門など必ずしも前線の歩兵部隊で戦う職種に配属されるとは限りません。場合によっては警察に配属となって交通整理などの任務を与えられる場合もあるようです。しかし、自分の希望で配属部署を決められるわけではなく、また、良心的兵役拒否も認められていません。 イラン・イラク戦争の当時は、免除の条件が極めて厳しく、殆どの徴兵検査に合格した18歳の男性が徴兵されていましたが、その後、平和な時代が訪れると金銭で兵役の免除が可能となりました(ただし、最近再び、アメリカと緊張が高まっているため、この金銭による兵役免除が不可能になった)。また、父親が60歳以上であるとか、一人息子であるとか、本人が2人以上の子供の父親である場合なども免除となります。このような免除条件は頻繁に変更されます(戦時や平時、緊張度などによる)。その他、海外在住者の場合、兵役は免除となります(野球のダルビッシュ選手は父親がイラン人なので22歳までイラン国籍と日本国籍の二重国籍であったが、海外在住者なので兵役の義務はなかった)。 ※参考となるサイト ・イラン見聞録 ・IRIB(Islamic Republic of Iran Broadcasting) - 徴兵を免除されることはあるのでしょうか - イランの徴兵制度 ・イランの兵役義務期間はどのくらいでしょうか? PR |
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