前回まで韓国の兵役制度に関して記事を書いてきましたが、ここで少し別の国について書いてみようと思います。今回は、
台湾(中華民国)の兵役制度に関してです。
2012年2月の時点で、台湾(正式名称:
中華民国)は徴兵制を存続させています。ただし、
良心的兵役拒否は合法化されており、「
代替役」として消防や介護、教育、環境、警察など様々な非軍事的役務が選択可能になっています。兵役期間は
1年間となっています。なお、2013年に4ヶ月になる予定で、更に、2018年には完全に志願制に移行する予定だと報道されています。
台湾は韓国と比較して、徴兵検査で不合格となる割合が高いです。更に、良心的兵役拒否も合法化されていますので、本当に兵役が嫌な人は逃れることも可能となっています。韓国の場合、芸能人なんかでも容赦なく徴兵されたというニュースが報じられますが、台湾は徴兵を逃れる芸能人が韓国と比較すると多いです。
良心的兵役拒否は陳総統の
民進党政権時代に導入され、その後、馬総統の
国民党が政権を握った後も継続され、更に志願制への移行が決定されることになりました。強大な中華人民共和国と対峙しつつも良心的兵役拒否を認め、更に志願制への移行を決定した民度の高さは尊敬に値します。
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