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ノルウェーの徴兵制に関しての続報です。
先日、ノルウェーで徴兵義務が男女ともに課せられる予定だと報道がありましたが、施行されるのは2015年からのようです。ちなみに、ノルウェー議会の政党の内、徴兵対象者を男子のみから女子へも拡大するのに賛成したのは、労働党、中央党、左派社会党、保守党、自由党、進歩党の6党で、与野党・左右問わず、圧倒的な賛成多数で法案が通過しました。しかし、唯一、キリスト教民主党という政党のみ反対に回ったとのことです。 また、議会政党ではありませんが、女性団体である「ノルウェー女性連盟」というグループの代表は、以下のような反対意見を述べています。 「現在、女性は、志願すれば兵役につけます。それが義務に変わると、誰もが軍隊に入らなければならない。基本的な社会業務のために、女性は男性よ り時間をとられています。その現状を考えると、まったく後退。権力と資源における男女格差を縮めることは必要です。男女間に実際に存在する差異を知らなす ぎますね。若い女性たちは、男子と同一ではないのは軍隊だけなどと言いますが、この措置には、総合的な社会分析と政治的討議が必要なのです」(引用元: http://frihet.exblog.jp/20383846/ ) どうやら、ノルウェーにも日本のフェミニストのような理屈で、女性のみの徴兵免除を正当化する集団もいるようです。上に引用した文章の中で、「誰もが軍隊に入らなければならない。」などと述べて批判している部分がありますが、これは男子にとっても同じ話でしょう。男子は誰もが軍隊に入っている(実際には、ノルウェーはかなり広範に免除が認められており、良心的徴兵拒否も合法です。なお、70数人を射殺した大量殺人犯のブレイビク容疑者も徴兵免除でした。従って、男子全員が徴兵に服するというのも、あくまでも理念上の話です。)のだから、女子の場合のみ、それを問題視する姿勢は不平等だと言わざるを得ません。そして、「基本的な社会業務のために、女性は男性よ り時間をとられています。」という部分に関してですが、これは単にメイクする時間だとかオシャレする時間などという話ではなく、おそらく、妊娠・出産を想定していると思いますが、「妊娠や出産(まして、メイクやファッション)は義務ではなく、自由意思で拒否も可能だ」という点を無視してはならないでしょう。つまり、この女性団体代表の理屈は、志願である妊娠・出産と義務である徴兵を同じ土俵で論じており、議論として成立していないと思われます。しかし、女性団体の代表を務めているのですから、筋道が通らなくても、理屈が変だろうとも、とにかく、女性にとって得になるような主張であれば、何でも発言するという姿勢なのかもしれません。 PR |
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