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今回の記事では、アメリカ合衆国の兵役制度に関して説明します。
現在、アメリカでは徴兵制は「停止」されており、志願制になっています。何故、「停止」という表現を用いるのかというと、厳密には徴兵制がまだ継続されており、徴兵登録制度が18~25歳までの男性に強制されているからです。この徴兵登録制度は、Selective Servise System(SSS)と呼ばれているもので、アメリカの国籍または永住権を持っている男性は18歳の誕生日になったら郵便局で徴兵登録をしなければ罰金刑に処される可能性があります。また、永住権を持ってる場合は登録拒否が可能ですが、本来であれば5年で国籍取得が可能になるところが、SSSに登録しない場合、帰化が不可能となります。その他、SSSに登録しない場合、大学や大学院の奨学金を受給できないなど様々なペナルティーが科されることになります。 このように、今でもアメリカは男性にのみ徴兵登録(Selective Servise System)の義務を罰則付きで課しています。これは、本当の意味での徴兵制とは異なるかもしれませんが、国防省の徴兵名簿への登録ですので、徴兵と密接に関係がある制度です。なお、この男性のみに対する登録義務を「男性差別」だとして裁判を起こした例がありますが、1981年6月に連邦最高裁で「選抜徴兵法が男性だけに選抜徴兵登録を義務とすることはアメリカ合衆国憲法修正第5条に違反しない」と合憲判決が下され、現在に至っています。なお、この男性のみ課されている徴兵登録義務に関して社会学者のWarren Farrellは男性差別であると強く批判しています。 ※参考となるサイト ・Selective Service System 公式サイト ・Selective Service System(選抜徴兵局/義務兵役サービス) PR |
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