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この記事では、ヨーロッパ諸国の兵役制度を概観します(参考資料)。
まず、現在のヨーロッパでは殆どの国家で徴兵制は廃止されており、志願制に移行済です。 しばしば、「ヨーロッパでは殆どの国が徴兵制だ」と言って、「兵役義務は主権国家にとって当然だ」という主張の根拠にする人がいますが、根本的に間違っています。30年前なら成立したかもしれませんが、21世紀の今では全く成り立たない議論です。西側諸国のイギリスやフランス、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギーは全て志願制に移行していますし、ポーランドやチェコ、スロバキア、ルーマニアといった旧社会主義国も徴兵制を廃止して志願制に移行、更には、スウェーデンやドイツも近年になって徴兵制を廃止しました。 例外的に、今でも徴兵制を存続している西欧・中欧諸国は、ノルウェー(男子のみ対象、12ヶ月)、デンマーク(男子のみ対象、4ヶ月)、フィンランド(男子のみ対象、6ヶ月)、オーストリア(男子のみ対象、6ヶ月)、スイス(男子のみ対象、20歳の時に初任訓練15週+36歳まで数年ごとに年間十数日の補充訓練で合計260日)、ギリシャ(男子のみ対象、9ヶ月)の6カ国のみです。なお、これら存続国でも良心的兵役拒否が認められています。 PR |
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